先日、福岡県にある中村学園大学にて、教育学部児童幼児教育学科に在籍する2年生の皆さんを対象に、当協議会の渡辺睦美専務理事がゲスト講師として登壇いたしました。
これから保育や福祉の現場へ巣立っていく学生の皆さんに、「社会的養護」と「子どもアドボカシー」について深く知っていただく貴重な機会となりました。
講義では、アドボカシーの基礎知識から、渡辺理事自身の社会的養護での育ちの経験(ライフストーリー)まで、多岐にわたるお話をさせていただきました。
特に印象的だったのは、「子どもアドボカシーの六原則」についての解説シーンです。
単に子どもの代弁をするだけではなく、「③秘密を守る(守秘義務)」ことの重要性や、利害関係のない立場である「④独立性」が必要であるという話に入ると、それまでリラックスして聞いていた学生の皆さんの表情がキリッと引き締まりました。
現場に出た際に直面するであろう葛藤や倫理観に触れ、真剣にメモを取る姿が多く見られました。
講義の後半では、渡辺理事自身の生い立ちや、施設での生活、そしてアドボカシーによって救われた経験などが語られました。決して明るい話ばかりではありませんが、当事者の「生の声」は、教科書だけでは学べないリアリティとして学生の皆さんの心に届いたようです。
担当の山下雅佳実先生(幼児保育学科 講師)からは、講義の最後に以下のようなお言葉をいただきました。
「なかなか皆さん、自分の深い話というものはしないものです。しかも、決して良い思い出ばかりではない過去なら尚更です。それでも今日、渡辺さんはお話をしてくださいました。
皆さんはこれから施設実習などに行くと思いますが、世の中にはいろいろな背景を持つ子どもたちがいるんだ、ということをしっかりと理解しながら、実習に臨んでいただければと思います」
今回の講義が、これから保育者として、あるいは一人の大人として子どもたちに関わっていく皆さんにとって、子どもの権利や声を聴くことの大切さを考えるきっかけになれば幸いです。
全国子どもアドボカシー協議会では、今後も次世代を担う若者たちへの普及啓発活動をおこなっていきたいと思います。
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